冷たくて優しい先輩





「春波さんが大翔のお母さん役で、陽がお父さん役として、行けないかな?」


あ!と今になって分かるが、春波に悪いだろ!と先輩が横で怒っていた。



「あの、先輩さえ良いなら私は別に良いですよ」     


「春波、いいよ。無理しなくて」


「いえ、本当に大丈夫ですよ」




大翔くんはやったー!と喜んで、部屋の中を駆けまわった。



「ありがとう、春波さん。大翔、良かったなあ!」


お父さんもニッコリ笑った。