冷たくて優しい先輩




「本当に春波はそういうんじゃないから!友達なんだって。学年も1個下なんだよ」



ええ、1個下なの?見えないなあ、と先輩のお父さんがびっくりしていた。




「ねえ、お父さん。発表会やっぱり来れないの?」


大翔くんの悲しそうな声で私まで悲しくなってくる。



「うーん。その日は仕事がやっぱり入ってて無理そうなんだ」



ごめんな、とお父さんが大翔くんの頭を撫でた。