「し、しないよ!」 私がそう言うと、シュンと笑顔がしぼんでしまった。 「なんだぁ。そっか。涼葉ちゃんとお兄ちゃんが結婚したら家族になれるのに」 「どうして家族になってほしいの?」 「そしたら、毎日遊べるし、発表会にも来てくれるでしょ?」