冷たくて優しい先輩




一緒にシュークリームを食べて、遊んでいると、だんだん打ち解けてきて、「涼葉ちゃん」と呼んでくれるようになった。




「涼葉ちゃん、晩ご飯も食べて行くよね?」


ね?っとこんな可愛い風に言われたら、心臓が縮みそうだ。



「こら、大翔。春波困ってるだろ」

叱られて、大翔くんは私の膝の上でむーっとほっぺたを膨らます。


「大翔」
大翔くんは先輩に叱られても、ほっぺたを膨らましたまま何も言わない。





「あ、えっと…あの先輩のご家庭がよろしいのなら……」