冷たくて優しい先輩






「すみません、勝手に具材使っちゃったんですけど……」


先輩の前に料理を置くと、びっくりしたような顔をした。





「どうしました?もしかして使っちゃ駄目でしたか?」


「あ、ううん。違うよ。そうじゃない……そうじゃなくて……」



首を傾げると、先輩が私から視線を外した。