「健気だね」 それだけ言って、長浜先輩は彼女1号の元へ歩いて行った。 一人取り残されたベンチで味のしないお弁当を黙々と食べ進める。 なんだっていい。 巻爪が痛い、とか 忘れっぽい、とか ほんとになんだっていい。 悩みを聞いて、癒やすことが目標だ。