冷たくて優しい先輩





長浜先輩はキスをして、私の目をあの真剣な瞳で見つめた。



でも、すぐにへらっと笑った。




「さ、遅いし行くよ」


冷たい風が頬に吹きつけるから、夢だとは思えなかった。





先輩はさっさと歩いて行ってしまう。