「なにそれ」 先輩は鼻で笑ったけど、本当にそうだと思う。 冷たさの中に優しさが見え隠れしてる。 「私は好きですよ、不器用な長浜先輩」 私がそういった時、急に長浜先輩が私に覆いかぶさった。 ブロック塀と長浜先輩に挟まれて、なんのことか分からなかったがトラックが通ったのだと過ぎ去ってから理解した。