回想。
「で、キャッチャーどーすんの?」
切り出したのは朝日くんだった。
「木内くんがダメなら他に誰がいるの?」
茜音さんはやはり、他にキャッチャーはいないと思っているようだった。
「黒咲誠を覚えているか?」
「もち!知らない人いないっしょ!」
おじさんの質問に明良くんは軽々と答える。
「祭吏ちゃんは黒咲誠選手の娘なんだ。」
「「「そうなの!?」」」
朝日くん、茜音さん、灯莉さん、碧伊くん、明良くんはみんな驚いた。
たぶん、今までの桜葉ナインの中で一番印象深かったのが父なのだろう。
「話がそれてしまったな。
で、その黒咲にプレーが似ている選手がいるんだ。」
おじさんは、話を続ける。
「誰?そんな人いたっけ?」
やっぱりみんな、3年生だと思っているようだ。
でも、その正体は・・・。
「1年、源朔弥だ。」
みんな、唖然としている。
そりゃそうだ、まさか1年の名前が出るとは思っても見なかったからだ。
「まぁ、そこまで親父が期待してるならいいんじゃない?」
碧伊くんがいった。
「だな、異議あるやつ?」
意義がある人は誰もいなかった。
こうして、監督の期待によって朔弥が桜葉ナインに入ることができたのだ。
激励会終了後。
残っているみんなの顔には笑顔が残っていた。
そりゃそうだ、みんなレギュラーに選ばれたのだから。
みんな、背番号を背負っているのだ。
ちなみに轟木くんと柿本くんはベンチにはいった。
「さぁ、円陣だ」
桜葉高校では激励会終了後、各部活動のレギュラーと生徒会本部役員が一緒に
円陣を組むのが伝統となっている。
それぞれ、肩を組み大きな円陣をつくる。
もちろん、こえをかけるのは生徒会長。
「みんな、桜葉高校の誇りを胸に精一杯、闘ってきてください。いくぞ!」
桜葉高校に今まで伝わってきた伝統的な円陣。
「サクラ!」
「「「「「咲ケェェェエ」」」」」
この円陣、お父さんがいる頃からあったらしい。
円陣を組んだあとそれぞれ部活場所へ向かう。
「整列!」
この声は野球部キャプテンの大鳥先輩!
「生徒会、会計の黒咲祭吏さん!」
え?私!?
「遠征での差し入れ、」
「「「「ありがとうございました」」」」
力のこもった男らしい声だった。
「こんなの、甲子園優勝するんですから、あたりまえです。」
私は笑顔でこたえた。
でも、野球部のみんなは黙りこんでしまった。
「言うでしょ?うちの会計さん。」
会長が大鳥先輩に言った。
「だな。でも、あながち間違ってないかも」
私の言葉で少し、『活』がはいったようだった。
「で、キャッチャーどーすんの?」
切り出したのは朝日くんだった。
「木内くんがダメなら他に誰がいるの?」
茜音さんはやはり、他にキャッチャーはいないと思っているようだった。
「黒咲誠を覚えているか?」
「もち!知らない人いないっしょ!」
おじさんの質問に明良くんは軽々と答える。
「祭吏ちゃんは黒咲誠選手の娘なんだ。」
「「「そうなの!?」」」
朝日くん、茜音さん、灯莉さん、碧伊くん、明良くんはみんな驚いた。
たぶん、今までの桜葉ナインの中で一番印象深かったのが父なのだろう。
「話がそれてしまったな。
で、その黒咲にプレーが似ている選手がいるんだ。」
おじさんは、話を続ける。
「誰?そんな人いたっけ?」
やっぱりみんな、3年生だと思っているようだ。
でも、その正体は・・・。
「1年、源朔弥だ。」
みんな、唖然としている。
そりゃそうだ、まさか1年の名前が出るとは思っても見なかったからだ。
「まぁ、そこまで親父が期待してるならいいんじゃない?」
碧伊くんがいった。
「だな、異議あるやつ?」
意義がある人は誰もいなかった。
こうして、監督の期待によって朔弥が桜葉ナインに入ることができたのだ。
激励会終了後。
残っているみんなの顔には笑顔が残っていた。
そりゃそうだ、みんなレギュラーに選ばれたのだから。
みんな、背番号を背負っているのだ。
ちなみに轟木くんと柿本くんはベンチにはいった。
「さぁ、円陣だ」
桜葉高校では激励会終了後、各部活動のレギュラーと生徒会本部役員が一緒に
円陣を組むのが伝統となっている。
それぞれ、肩を組み大きな円陣をつくる。
もちろん、こえをかけるのは生徒会長。
「みんな、桜葉高校の誇りを胸に精一杯、闘ってきてください。いくぞ!」
桜葉高校に今まで伝わってきた伝統的な円陣。
「サクラ!」
「「「「「咲ケェェェエ」」」」」
この円陣、お父さんがいる頃からあったらしい。
円陣を組んだあとそれぞれ部活場所へ向かう。
「整列!」
この声は野球部キャプテンの大鳥先輩!
「生徒会、会計の黒咲祭吏さん!」
え?私!?
「遠征での差し入れ、」
「「「「ありがとうございました」」」」
力のこもった男らしい声だった。
「こんなの、甲子園優勝するんですから、あたりまえです。」
私は笑顔でこたえた。
でも、野球部のみんなは黙りこんでしまった。
「言うでしょ?うちの会計さん。」
会長が大鳥先輩に言った。
「だな。でも、あながち間違ってないかも」
私の言葉で少し、『活』がはいったようだった。

