サクラ咲ケ

翌日。
昼休みが終わり、各部活動の出場メンバーはユニフォームにお着替え中。
舞台そでにメンバーが用意していて、発表されてから舞台へ出る。
舞台へ出る時に背番号ももらうのだ。
帰宅部、文化部の生徒が講堂に集まった。
「今から、インターハイ・コンクールの選手激励式を行います。」
会長が司会を務めている。
ハキハキとしていて、いい司会の仕方だ。
「選手発表。男子バレーボール部からお願いします。」
男子バレー部の監督が出てきて選手を発表し始める。
あぁ、あっち側の人間にはなりたくないな。
ドキドキだし。
私は舞台そでで選手の案内係。
男子バレーのつぎは女子バレーっと。
「女子バレー部のみなさん!こちらへ!」
こんな声だしたの久しぶり。
声、震えてないかな?
激励会は着々と進んでいった。

「男子自転車競技部の選手!次ですよ!」
ついに最後から2番目の部活動になった。
ラストを飾るのは毎年、野球部。
「最後は野球部の発表です。」
会長が激励会を進める。
おじさん(監督)が舞台に立って一礼する。
「野球部の監督、善福寺です。
では、今年の桜葉ナインを発表したいと思います。」
あぁ、ドキドキ。
私は結果を知っているけどドキドキ。
「今年のエース、背番号1番、大鳥俊哉」
「はい!」
元気よく返事をして出て行った。
緊張するのは次だ。
2番はキャッチャーの番号だからだ。
そう!朔弥のポジションはキャッチャー。
あぁ、緊張する!!!
「背番号2番・・・、源朔弥。」
「は、はいっ!!」
自分が選ばれるのを予想していなかったのか返事はすこし驚いていた。