サクラ咲ケ

「大鳥から全打席ヒット。
1年でこの実力か、今後が楽しみだな。
これは、即戦力だな。
それなりの覚悟はしておけ。」
そういって、監督はブルペンを出て行った。
「俺さ、結構心に刺さってるんだよね。
最後のフォーク、タイムリーになったやつ」
紅白戦では、俺は4番を任された。
4番の仕事は走者を本塁へ返すこと。
この紅白戦は4番の仕事をきっちりできたと思ってる。
心に刺さってるって言ってるけどその後のピッチングすげぇよかったのに。
メンタル、強いのか弱いのか分からん。
そのあと、しっかりブルペンで投げ込んでもらった。
大鳥先輩の球の曲がり方とか、性格とか、コントロールとか
色々見れて、収穫が多かった。
これを、臨機応変に試合で使えるかが鍵だな。
まぁ、落ちつきゃー大丈夫っしょ！
俺が焦ったら元も子もねぇし！！
一番切り替えが必要なのは投手と捕手のバッテリー。
俺と大鳥先輩が最強のバッテリーに慣れるといいな。