サクラ咲ケ

放課後。
「祭吏ぃ。」
「ん?」
話しかけたのは朔弥だった。
「あ、そういえば、この前、お葬式ありがと。」
「全然、てかあたりまえだろ」
笑顔で答えてくれた。
今日は野球部の部活は休みらしい。
でも、ランニング5周しとけっていわれたらしい。
朔弥は1軍だからね。
ランニングは昼休みに終わらせたらしい。
制服で走ったって言ってたな。
制服、汗臭いもん。
うちのグラウンド広いから、汗かくよ・・・。
「祭吏、キスしていい?」
いきなり?
「なんで?」
「最近、祭吏不足なんですけど。」
1週間、学校来てないからね。
「それに、監督のとこにお世話になってるんだろ?
簡単に手ぇ出せなくなったし。」
そういって、唇を重ねた。
1度離れた唇を再び重ねた。
「まだ、足んねぇけど、ここまで。とめらんなくなるから」
私を抱きしめながら言う。
朔弥のぬくもりがつたわってくる。
温かい。
朔弥の腕の中にいるのはしあわせ。
「好きだから、ぜってー離れんなよ」
朔弥の一言。
その瞬間、抱きしめる手に力が入った。
「絶対、いなくならないで」
私も強く抱きしめた。
もう、これ以上、大切な人をなくしたくない。
「大丈夫。ぜってーいなくなんねぇ。」