サクラ咲ケ

翌日。
父の葬儀が行われた。
いろんな人が来てくれた。
もちろん、朔弥や美羽たちも。
その中の一人が監督だった。
監督の名字は、善福寺。
かなり、珍しい名字だ。
「黒咲」も黒崎、黒埼、黒嵜ならあったことあるんだよね。
善福寺監督がこう言ってくれた。
「祭吏ちゃん。もし、よかったら家でくらさない?
妻も子供も孫も歓迎しているよ。」
私は監督の言葉に甘えて善福寺家でお世話になることになった。
「お邪魔します。」
「うわぁ!!かわいい!!」
言ってくれたのは20代半ばくらいの女の人。
娘さんかなぁ。
「あたし、灯莉っていうの。よろしくね!」
「すまん、うるさい娘で。」
「いえいえ、楽しいです。」
私は今までお父さんと二人だったから。
すごく新鮮な生活だ。
監督には二人の娘さんと三人の息子さんがいる。
上から、
長男『朝日』長女『茜音』次女『灯莉』
次男『碧伊』三男『明良』だ。
全員、名前の頭文字が「あ」なのだ。
何か、統一感があっていいなと思った。
呼び方は、息子さんは『〜くん』娘さんは『〜さん』と呼ぶことにした。
今、監督の家で暮らしているのは灯莉さんと碧伊くん一家と明良くん。
碧伊の奥さんは菜々美さん。
とってもいい人だった。
碧伊くんには二人の子供がいる。美桜ちゃんと梅美くんだ。
二人ともまだ幼稚園生ですっごくかわいい。
学校は初七日が終わってから。
初七日は、明日だから、学校にいくのは明後日から。
はぁ、つかれそう。