やべっ、電車来てる。
駅へダッシュで向かった。
電車に飛び乗った。
練習も終わった。
もう一度LINEを見るが返信はきていない。
「次は@、@でこざいます。」
電車のアナウンス。

もう、おりなきゃ。
「開くドアにご注意ください。」
電車から飛び降りて改札を抜ける。
そのまま祭吏の家に走った。
祭吏、どうしたんだ?
俺、1年でベンチ入りできたよ!
祭吏にまずつたえたいんだ。
俺のこと一番近くで応援してくれてるから。

はぁ、はぁ、はぁ、
やっと、祭吏の家についた。
祭吏、家にいるかな。
あんまし考えずに突っ走ってきたからなぁ。
ピンポーン
息を整えてインターホンを押す。
ガチャリ
出てきたのは祭吏だ。
元気がないどころか抜け殻のようだ。
「祭吏?」