そんなことを考えていたらあっという間に部活。
まだ、仮入部期間だから5時まで。
あぁ、ラッキーだな。
といっても、さすが桜葉野球部。
練習がまぁきつい。
冬とかどんだけきついんだろ。
考えると気が遠くなる。
でも、祭吏のために。
祭吏と俺の夢のために甲子園目指してんだ。
練習に本気になれなかったら、スタメンになんかなれねぇ。
「源!」
「はい!」
監督が俺を呼ぶ。
「お前は良いキャッチャーだ。
そして、いいバッターでもある。
次の甲子園県予選では、ベンチで控えろ。
今の桜葉に良いキャッチャーはいない。
しいて言えばお前が一番いいキャッチャーだ。
だから、今日から2年の有力ピッチャーとバッテリーをくめ。」
「はい!」
うれしい。
一年にしてもうベンチ入り。
2年の有力ピッチャーといえば田所さんかな?
それより、早く祭吏に伝えたい。
「監督、ありがとうございます。」
「特色選抜試験から目星をつけていたからね」
本当にうれしい。
あと、30分の練習。
残りの30分は田所さんとバッテリーを組んで練習した。