あ、4時半だ。
あと、30分も待たなきゃ。
本とかもっと着とけば良かったな。
教室に入るが誰もいなかった。
「やぁ、黒咲ちゃん」
え?誰?
この教室誰もいなかったよね。
振り返ると、生徒会長。
「なんですか?」
「んー、別に。ちゃんとバッチもらったんだ」
「会長が豊坂くんに頼んだんだんでしょう?」
「まぁな。」
ていうか、なんでここに来たんだこの会長。
わけわからん。
「今年も、野球部は甲子園に行くと思うか?」
会長がこんなことをいった。
「行ってほしいですね。甲子園は高校球児の夢の世界ですから」
「そうか、」
自分から聞いてきたくせに反応うすっ。
楽しくないな。
「会長は甲子園、嫌いなんですか?」
野球、嫌いなのかな。私は興味津々だ。
「別に。」
何なの。
ちゃんと質問に答えてよ。
「黒咲ちゃん、会計の仕事がんばってね
俺、期待してるから。黒咲ちゃんの頭の良さに。」
最後にじゃあねと言って帰った。
あーもー、何なのあの会長。