「さぁ!学校帰るか。」
咲弥が言ってくれた。
「そうだね。」
そのあと、電車に乗った。
「祭吏って好きな奴いんの?」
突然すぎる。
これってどう言えばいいの?
嘘はつけないよね
「・・・い、いるよ」
「そっか」
聞かれたなら、
「咲弥は?咲弥はいないの?」
「はっ?いるに決まってんじゃん」
だよね。
でも、意外。
ほんとにいるなんて。
「野球が恋人?」
「ちげーし」
「あっそ」
間違えてはいない気がするんだけど。
「俺じゃダメ?」
「え?」
「好きな奴居るんだろ?
でも、俺じゃダメか?」
もしかして、告白!?
夢?
違う。現実。
電車は揺れて、よろけそうになる。
「私の好きな人は目の前にいるっつの!」
ほんっと可愛くない、