「いただきます」
チーズinハンバーグを口に入れた。
朔弥のお母さんがまじまじと私を見ている。
「おいしい!おいしいですよ。」
「本当?ありがとう。」
ホッとしたようだった。
久々、こんな美味しい料理食べた。
いつもは、家で一人だからな。
今日は朔弥に感謝だな。
今度は私がみんなに作りたいな。

『幸福の便りというものは、待っている時には決して来ないものだ。
「太宰治」』

もう一度、いや、何度も幸福を味わいたい。
そのためには私の一歩がかければ幸福もない。
朔弥が私には幸福をくれたように、
私も朔弥と一緒に幸福を味わいたい。