私達は一階に降りた。
「こっちに座って」
お母さんの優しい声が聞こえた。
「はい」
場所は右隣りに朔弥、左には朔羅ちゃんがいる。
「そんな、緊張しなくても」
朔弥が声をかけてくれた。
私は緊張しているように見えたのかな。
別にそんなに緊張してなかったけど。
「緊張してないよ」
笑いながら言った。
「はい、どーぞたべて」
朔弥のお母さんが夜ご飯を持ってきた。
「チーズinハンバーグよ!」
「お母さん、奮発したねぇ」
朔羅ちゃんがお母さんに笑いながら言う。
「入学式だからいいのよ」
朔弥のお母さんも笑いながら言った。