サクラ咲ケ

「ただいま!」
朔弥が大きな声で言った。
「おかえり」
返事をしたのは朔弥の姉、朔羅ちゃん。
「おじゃまします」
私は靴を揃えて朔弥の家に入る。
「おっ、例の彼女?」
「うっせーな、親父」
もしかして、朔弥のお父様!
「そうだよ。俺の大切な人だよ。」
「祭吏ちゃん、愛されてるね」
私と朔羅ちゃんは仲がいい。
話もよく合う。
だから、朔羅ちゃんのことも私は好き。
「俺から紹介する。
彼女の『黒咲祭吏』中学の時から付き合ってる」
「はじめまして、朔弥君とは仲良くさせてもらってます。」
そう言って私はお辞儀をする。
「あら、こちらこそ朔弥がお世話になってます。」
「いえいえ、そんなことないです。」
朔弥のお母さんに答える。
「まだ、ご飯できてないだろ?
祭吏と部屋で待ってるから」
「わかりましたよ、ははは」
朔弥のお父さんが答えた。