サクラ咲ケ

電車が来て、私達は電車に乗った。
手は握ったままだ。
野球部だからか、手はゴツゴツしている。
咲弥の隣にいると、なんだか落ち着く。
「落ち着くなぁ」
と、声をこぼしたのは咲弥だ。
「え?」
「俺、変なこと言った?」
「そうじゃなくて、同じ事考えてたから。」
びっくりした。
それでも、すごく嬉しかった。
咲弥と気持ちが同じで安心した。
『源一筋じゃなきゃダメだよ。』
そんなのわかってるし。
でも、朔弥がモテるのは少し嫌だな。
だって、朔弥が取られそうだから。
それでも、私が朔弥を信じなきゃ始まらないよね!
「どーした?そんな難しい顔して。」
「別にっ」
朔弥は微笑んでくれた。
私も微笑み返した。