私の大きな声にみんながこっちを向く。

が、私はそんなこと気にしない。

『すいませーん、愛しの蓮くんいますー?』

「おい、橘!愛しの蓮くんはやめろ!」


奥の方からすごーい剣幕で私の方にきた人は
私の大好きな大好きな愛しの黒澤蓮くん。

『蓮くん!そんなに怒らないでよー!あ、それとも照れてるの?』

「照れてるわけないだろ!毎回毎回言わせるな!迷惑なんだよ!!付き合ってもないのに愛しの蓮くんとかやめてくれ!」