学校を出て、しばらくして日和の家が見えた。

インターホンを押そうとした時だった。

「ふざけんなー!お前なにがしてぇんだよ!」

と言う女の人の声と泣き声と、何かを割る音が聞こえてきた。

なんだ...?

「ご、ごめんなさい!」

日和...?

「ご、ごめんなさい!じゃねぇんだよ!いいか!私が帰ってくるまでにこれ、全部片付けとけよ!」

誰かでてくる...?

俺はとっさに日和の家の塀と隣の家の人の塀の隙間に隠れた。