片恋風~約束するよ。何年経っても好きでいる。~

と、暖かく微笑んだ。

「あ、ありがと。」

「どういたしまして。」

私達はお互いに笑った。

「...日和、ちょっと話さない?」

「うん?いいよ?」

私達は、公園のベンチに座った。

「あのさ...さっき、なんで医者になりたいのかって聞いたよね?」

「あ、うん。」

完全に忘れてた。

「...俺さ、父さんが医者だったんだ。父さんが患者さんを治す姿を見て、俺も医者になろうって思った。だけど...ある日、父さんはトラックに引かれて、死んだ。母さんはずっと泣いてた。ずっとずっと...。だから、俺が医者になって、みんなの病気を治したいと思った。」