そばにあるもの





『よしっ…ついた』


私は涙が止まらなかった。



ここは…………………





あの男の子のお気に入りのところで、



廉くんのお気に入りのところ。








廉くんは……






あの男の子だったんだ…………。







「れ、れ、れんくんっ…………やっぱり…」





『これがあの昼休みの…こたえでいい?』




「私…ずっとありがとうって言いたくて…


大好きって言いたくて…………」


『じゃあ、俺ら両思いかな~』



ニヤニヤ嬉しそうに笑う廉くんは



私の大好きな男の子の笑顔と同じでした。