次の日、私はなぜかいつもより早く学校に来ていた。
早くセチカたちに話したかったからだ。
昨日は………
特に会話もしないまま
家の前まで送ってくれた。
私の歩幅に合わせて歩いてくれた。
『また明日な』
そう言ってくれた姿が、あの男の子に
見えてしまった………。
なぜか…廉くんのことが頭から離れない。
あの男の子とかぶるから?
もしかして…廉くんがあの男の子?
わかんないよ………。
ああああー、モヤモヤ倍増だ。
そのとき、
ガラガラガラーッ
ドアが開いた。
その先には廉くんがいた。
私は思わず叫んでしまった。
『え、廉くんってここのクラス!?』
「知らなかったのかよ」
廉くんはため息をついて席に行ってしまった。