そばにあるもの



でも、もし………また………

名前も知らないのに出会えたら運命だろ。

って考えて名前は言わなかった。


実杏を絶対忘れないと誓った。


東京で会えることを信じて………






そして、俺は今まで生きてきた。


クラスに入ってきた瞬間、

すぐに実杏だとわかったよ。


なのにお前は、気づいてくれない。


俺が茶髪にしたからか?


実杏は………忘れてしまったのか?


そんなことを聞く勇気なんてなかった。

実杏自身に思い出して欲しいんだ。