あー。何か思い出しちゃった。

あの男の子………いつか会えるかな………



「実杏!ぼーっとしてると部活置いてくよ!」

『ごめんごめん!セチカちゃん待って』

「あー!ちゃん付け禁止ってさっき話したでしょーが!」

『あ、うん!』



なんかセチカと仲良くなれた気がするな~

それにマネージャーにも慣れてきたかな。



あの男の子に会えることを願って

始めたマネージャーだったけど………

今はサッカー自体も好きだな。




部活中、セチカに電話があった。


「今からですか?はい。わかりました…」

『どうかした?』

「実杏ごめん!急にバイト入って…
先に帰っていいかな?」

『全然大丈夫!いってらっしゃい』

「ありがとー!」



私はいつものように
最後の片付けをしていた。

するとボールを蹴る音が聞こえた。


『毎日…残ってしているよな……』


茶髪のチャラっとした髪の毛。

全て告白を断っているというモテ男子。

とってもサッカーも上手だし………

毎日居残り練習してるけど………



よく顔を見たことなかった。