失恋、

♪♪♪

「おい」

背後からの声の主は、高橋圭、バスケ部
俺たちが振り向くと、高橋の後ろに、
100人はいるだろう、大量のヤンキー。

「絵梨子に何したか知らんけどよぉ、
おとなしく捕まっちゃった方が楽だぜー」

高橋はデカい。
フードを被っていて顔が見えない。
後ろのヤンキーは金属バットを持って、高橋について俺たちに近づいてくる。


「絵梨子ってだれ?!」

凛が彼方に聞く。


「知らない!…あ。」

彼方が思い出したのと同時に俺も思い出した。

「クラスにいるあいつじゃね?」

「そういえば田中絵梨子っていたかも〜」

凛はのんきだが、敵は近い。


「逃げろ!」

俺の声で、凛と彼方が走り出す。


高橋とヤンキーも走り出す。

「待てー!!」

怖え…