耳が熱い。

顔も真っ赤。

自分でもわかった。

それに満足したように、佐々木もキスを止めた。

キスが終わるのを待っていたようにチャイムが鳴った。

「きりーつ、れーい、ありあとあしたー」

私は佐々木の恋人でもなんでもない。

暇つぶし。

高校とはこんなところなのだ。

こんなお遊びをするところなのだ。

誰を愛すでもなく、誰に愛されるでもない私は、とても寂しい。

でも体の芯は冷めきっていて、
全てを諦めている。

愛されることも、愛することも。

私は虚しい