「やめない?そういうの」

騒がしい教室を、静かで鋭い声が
静まりかえらせた。

「佐々木君…」


「俺さ、松美は可愛いと思う。
少なくとも君たちよりは。」



「な、なんで!?」



「だってケバいし、品がない。
その見せつけてるようなミニスカとか
金髪とか厚い化粧とか…
とにかく、君らは松美さんをとやかく言える立場じゃないと思う。

松美さんと仲良くしてるのは、俺の意思だから。」

「待って佐々木く…」


女子グループは打ちのめされた。

結果からすれば、佐々木涼太の忠告は逆効果だった。