キスはまだ続く。
横目で先生を盗み見る。


先生と目があう。
先生は3秒位固まって、私たちを凝視。


「で…では、次のページ…」

しきりにメガネを触る
わかりやすい動揺。

佐々木が手を私の足に下ろす。


「終わり」

手を払い、シャーペンをもった。

佐々木は一瞬戸惑った顔をするが、
すぐにいつもの笑顔に戻る。

「かわいい」

耳元で囁き、耳たぶをキャンディーのように暖かくなめる、こいつの手口。

「だめ」