「神様ーーーっ!
あたしに幸せをくださーーーーーい!!」
小さく煌めく星を眺めながら
あたしは大きな声で叫んだ。
「幸せになりたいんだったら
まず、お前は視野を広げろ。ばか。」
「どういう意味?」
あたしが聞き返すと
陵は真剣な顔でこっちを見る。
「…なに?いきなり真剣な顔して…
めちゃくちゃ気持ち悪いんですけど…」
陵が何を企んでいるのか分からずに
あたしたちは無言のまま見つめ合う。
「絶対に幸せになれる方法教えてやろうか?」
ニヤッと笑った陵から
視線を外せないまま
ゴクリと喉が音を立てる。
「俺と付き合えばいい。
ただそれだけのこと。」
「……はい?」
あたしの頭はショート寸前だ。
今、陵は何で言ったの?!

