太陽の光りが眩しい中。

目が点になっている俺。


「木下さん、今日暇かなぁ?」


はい?

図書館、バイトの往復の俺。


「どうしたんですか?」


「あっほら私さっ。この街に引越してきたばかりでしょ?」


タッパーを抱えた原田さんは、言葉を選ぶように。


「案内して貰いたくて。」

遠慮がちに言って…笑った。


「あっ。そうですか!」


思わず笑ってしまう俺。


笑って自分の動揺を、ごまかした。


「何かおかしい?」


原田さんの不思議そうな顔に…引き込まれるよ。


「いいえ!びっくりしただけです。」


「ウフッ!ごめんね。」


準備万端な原田さん。


俺は、まだ部屋着なんだよなっ。


「あのー着替えていいですか…?」


タッパーで顔を隠し…照れながら、


「そうだよね!私…部屋に戻ってるからっ!」


やばいっ!


そんな顔を見せた。