「来ちゃった…!」


昨日の麻衣の言葉と同じじゃん


麻衣か…?


まさか、部屋まで教える仲じゃねぇし。


来たらマジ切れるかも?


ドアをゆっくり押すと…。

帽子を被って、少しばかり濃いめのルージュが光った原田さんがいた。


「ごめんね!来ちゃった!」


「体調どうですか?」


原田さんは…うふふと、笑って。


もう大丈夫と言った。


「すみません。タッパーでしゅよね!」


ヤバッ!


噛んでるし…。


急いで、タッパーを取りに走る。


汚い部屋だもんなっ!


「ありがとうございます!美味しかったです。」


白い手は、いつものようにお腹の上に乗っていた。


また、大きくなった?


光りの加減かなぁ〜。


タッパーを受け取ると、


「まだ、よかったのに!」


じゃあ何しに来たの?