母親からだった。 『元気かい? 今年の夏は暑いから、たまには帰って来なさい。勉強もはかどらないでしょ?母より』 せめて…もう少し早く欲しかったな。 そしたら、原田さんに会わなくて済んだのに。 『ありがとう!母さん達も元気か?俺は、大丈夫だよ!敦』 お袋、ごめん! ちょっと遅いかも…。 俺はタッパーを洗い、小さな紙にペンを落とした。 字が上手ではないけど…。 何故か!上手く見せたくて何度も書き直す俺。 馬鹿みてー。