アパートに着いて、自分の部屋の隣りを見る。


部屋の明かりは消えていた。


寝てんだろうなっ。


少し安心した。


俺の腕時計はもうすぐ、次の日を指す時間になっていた。


セミの泣き声がうるさく、聞こえた。


ポケットから部屋の鍵を取り、階段を静かに上がった。


「…?…」


俺の部屋のドアノブに何かが、ぶら下がっていた。


一番端っこで見にくい。

玄関前でやっと見えた。


白い買い物袋の中に…メモと弁当箱。


急いで、自分の部屋に入る俺がいた。