俺は、原田さんの顔色を、伺いながら、ビニール袋に破片を拾っていた。


頭の中はぐちゃぐちゃで、
今。
自分が何をしているのか?

分からない位だった。

ただ。

早く寝かせなきゃ。

余計な疑問は後回しにして
破片を集めた。

ベランダを見たら、布団が干してあった。


『トントン…』


申し訳ないが、原田さんを担いで布団へ促す事は出来なかった。


怖かった。

お腹に当たったらとか

転んだら…とか。