「お前最近、女、抱いてないだろ?」


はっ?
意味わかんねぇ、御託並べんなって!


「そんな簡単に、女は抱けねーよ。」


「敦く〜ん?大丈夫?」


後ろから、もう一人酔いが回っている麻衣がいた。

そんな簡単に抱けるか!

俺は、ズボンのポケットから札を何枚か出して亮に渡した。


「わりぃ〜俺、帰るわ。」


「帰っちゃうの?ねぇ!敦君〜?メアド交換しよーよ!」


携帯電話を持ちながら、麻衣は俺の後を着いてくる。


終始無言の俺。


つまんないだろー?

こんな男なんて…。


俺が女だったら即、引くけどなっ。


麻衣は、店を出た自転車置場まで着いてきた。