「…亮ちゃん、冗談キツイ!!」

麻衣が手元にあった、ハンカチが目の前に飛んできた。


「でも、間違いないだろ?麻衣自身、今が大事な時だろ?
受験生なんだから…」


きっと一番分かってるのは本人だと思うけど。


自分の未来も大事にして欲しかった。


「……男って、一生懸命、目標に進んでる女を見るとさ、輝いてんな…って感じるんだよ!」


「男の人もね?」

麻衣はすっかり鼻声だ。


「敦も同じだと思う。あいつも、麻衣も受験どころじゃねぇ…って感じ。で、いいワケないじゃん?」


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