「また、大きくなりましたね?」 微笑みながら、精一杯の言葉だった。 「うん。少しずつだけどね、お腹を蹴ったりするんだぁ!」 原田さんに笑みがこぼれた。 「……なんか、神秘的というか、不思議ですよね!?」 「面白い事、言うね?」 まぁ、男の人には体験出来ないからねと言いながら、月を見ていた。 ふっと、ため息を溢しながら、原田さんはこう言った。 .