不安と葛藤が心の中で渦を巻いていた。 静まり返った空間。 パソコンのキーボードを打つ音や、本棚を見つめてる奴ら。 薄い壁で、知らない誰かが隣りで、一人の時間を過ごしている。 お互い…。 知らない者同士。 こうして……。 黙ったまま、気にも止めないで好きな時間を使っていた方が。 良かったのかな? 俺は……。 ここからの、光景を自分の生活に重ねていた。 『会わなきゃよかった。』 一瞬……。 そんな言葉が頭に走った。 .