少しずつ、大きくなる我が子を、頼もしいと思える。


つわりも、大分楽になった。


この小さな部屋で、私の生活が始まった。


真夏の暑さは、耐えられないけど…かんちゃんが逝った、冬の季節より好き。


新しい町で成長してみせるって言ったけど…。


やっぱり、心細くなるんだね。

後戻りなんてできなくて。


時々、涙が出る。


自然と流れる涙を見ては「女」として?


「母親」として?


分からなくなる。


かんちゃんが、遠くで応援してくれる!


何度も…心に言い聞かせて、なんとか、頑張ってみた。


そんな生活が動き始めた時、隣りに住む、木下さんに会った。