『ごめん。しばらく、実家に帰ってます。』

初めてのメール。

複雑だった。

だって・・・?

きっと、困ったはずだもん。

返信なんて出来なかった。


だから、何かを忘れるようにいつも通り、図書館へ向かった。

此処に居れば、きっと戻って来るって分かるから・・・。


敦君が、帰ってくる場所。


世間はすっかり、秋色になっていく。
だんだんと、オレンジや黄色に染まる木々。


自然が変わっていく中で、ただ一つ変わらない私の想い。


そんな中・・・。


私は…。


あの人に会った。