図書館の長テーブルの端。

真剣な目で机に向かう彼。

時々、外を見ながら淋しい目をする。


素敵だと思ったの。


切れ長の目の先は…何を見ているの?


私はこの場所で、恋に落ちたの。


一目惚れだって!


名前も知らない。


近寄ってみたりしたけど、声を掛けるなんて!


ムリムリ!!


でも、やっぱり知りたい!

知りたいって思ったら。


毎日、会いたくなって。


声が聞きたいとか。


そして!


もっと近くに行きたくなるんだ!


やっぱり、恋だよね?


いつも、図書館に行く時は緊張したしドキドキした。

心臓の音。


聞こえないように。


何度も神様にお願いした。