麻衣は、付き合ってくれとか…俺の気持ちは?とか…聞いて来なかった。


あれ?


不思議な感覚を残したままバイト先の手前で、麻衣と別れた。


なんなんだ、あいつ?


女って、嫌、麻衣って、分からない子だよな?


『告白』ってこんな感じなんだったら、俺も原田さんに、伝えてもいいの?


一言。


『好きです。』


言っちゃってもいいの?


でも、その前に…?


なんか、聞かないといけないんじゃねーか?


そして。


麻衣の告白をどう?


受け止めればいいんだ?


友達として好き?


一生懸命勉強している姿が好きなのか?


あぁぁぁ!!


妙な告白。


麻衣の真剣な目。


原田さんの笑顔。


頭の中が、麻痺しそう!


バイト先は、冷房が効いていて…今日も満席。


みんな、何を求めて此処に来てるんだろう…。