ー教室
ガラッ

「櫂!!」
「櫂くん!」

萌華と一人の女が俺を呼んだ。

『…っ、何?』

俺は萌華が来るなんて思っていなくて
驚いたが、さっきのこともあり、
気まずくて、萌華ではない女の方へ
行った。

「あの、お話があるんですけど」
『ん、場所変えよ。』

その場からいなくなろうとした時、

「ちょ、櫂待って!」

何だよ、今は話しかけんなよ…

『話してくるから』
「やだ!行かないで!!」
「あたしも話があるの!!」

んなこと言うなよ、どうせまたフられるんだ、分かってるけど、今言われるのはさすがにキツい。

『何?』

萌華を無視することは、俺にはできなかった。

「ここじゃ、ちょっと…」

やっぱり、フられんじゃん、俺。