3年

特に変わったこともなく
受験生になってしまった

6月、学校生活最後の体育祭

伝統の大ムカデの準備をしていた時から
あたし達は既に想っていたのかもね

「美麗、ストッキングとってー」

友達の愛莉の声で
ボケっとしてたあたしは我にかえった

「なんか考え事してるのー?」

あたしはううんと答えて
作業を続けた

「そっかぁー」と言って
愛莉も元の場所に帰っていった