ーーーーーーキキィィィッ

今まで聞いたことのない音がした。

「キャアアアアアアアアアア!!」

周りが叫んでいる。
私は意識朦朧としていていた。
生暖かいものが私を包んでいく...

なにこれ?
ぬるぬるしてる...

私はなにかに抱かれてるようだ。

なに?誰?

「柚子...」

この声は彼だ。
私を抱いているのは彼だったのだ。
安心から、私の記憶は
そこで途絶えている。

次に目が覚めたときは、病室だった。

「お目覚めになりましたか?」
『ここは?』
「××病院です。
あなたは事故に遭ったんです。」
『事故?』

事故...
あの音は急ブレーキの音...
ぬるぬるの...

『あぁ...あぁ...ああああああ!!!!!』

私は看護師さんたちに押さえつけられ、
麻酔を打たれた。
そして、また眠りについた...。