「あの子にこの服着せたら似合うなと思って」 「………そうだね」 つまり、『ワンちゃん』はあたしのことじゃなくて『本物の犬』っていうこと、らしい。 これは… あたしが勘違い…しちゃっただけなの…か? いやでも、鴻上くんの言い方もまぎらわしいよ!! というか、わざとに決まってる!! 少し怒りがこみ上げたあたしは頬をふくらませてそっぽを向いた。 そのとたん、頭上から笑いを押し殺したような声が聞こえてくる。 ほら、やっぱり。 あたしの予想は外れてない。